乳糖分解酵素が不足すると乳糖不耐性症になってしまう
乳糖とは、ほ乳類すべての乳に含まれている糖類のことです。乳糖は糖類の一種ではありますが、その味に甘さはほとんどありません。その甘さは砂糖の20%程度だと言われており、そのせいで牛乳などを飲むとほんのりとした甘い味を感じます。 乳糖は英語でラクトースと呼ばれ体内で乳糖分解酵素であるラクターゼによって、グルコースとガラクトースに分解されます。このラクターゼの働きが低下すると、乳糖を消化・吸収することができなくなり、下痢などの症状が現れます。これを乳糖不耐症といいます。 乳糖分解酵素であるラクターゼは、大人になるにつれてその分泌量が減少していきます。そのため子どものころには牛乳を飲んでも体調に変化はなかったのに、大人になってから乳糖不耐症となり牛乳を飲むとお腹の調子を崩してしまうという人も少なくありません。 ラクターゼは、特に授乳期の乳児が乳糖を分解して栄養素を補給するために欠かせない酵素です。生まれつきラクターゼが分泌されない乳児には、乳糖が入っていない特別なミルクを与える必要があります。
総合評価
|
総合評価
|
総合評価
|
総合評価
|
総合評価
|